電動自転車を購入するのであればできるだけ安い電動自転車を購入したいものです。
特に3万円台で電動自転車が購入できるのではないかとのうわさもあり、ママチャリなどと変わらない価格の電動自転車のイメージを持っている方も多いかもしれません。
残念ながら3万円台では電動自転車は購入できず、できたとしてもかなり劣化した中古などが多いと思います。
今回は3万円台とは限らずできる限り安い価格で電動自転車を購入する方法などを詳しく解説したいと思います。
3万円台で電動自転車は購入できるのか
電動自転車をなるべく安く購入したい場合でも3万円台では新車で現在電動自転車を購入する方法がないです。
2023年4月時点でインターネット通販の楽天市場の中で公道で乗ることができる電動自転車で最も安いのは5万円台です。
以前は3万円台でも電動自転車が購入できましたが、物価高などの影響があり現状では5万円台が最安値の電動自転車となっています。
安い電動自転車の特徴
3万円台で電動自転車が購入できない場合でも5万円台から電動自転車は購入でき、大手電動自転車メーカーのヤマハ、パナソニック、ブリヂストンなどと比較すると相場の半額程度で購入できることはかわりません。
5万円台など安い電動自転車には特徴があり、この特徴があるため価格が安く抑えられています。
バッテリー容量が小さい
3万円台で電動自転車が購入できた時代も同様でしたが、バッテリー容量が小さく一度の充電で走行できる距離が短いのが特徴です。
大手電動自転車のヤマハやパナソニックの場合大きいバッテリーは15.4Ahや16.0Ahのバッテリーが搭載されており、一度の充電で走行できるそう今日距離目安は100kmもある車種が多数あります。
また、ブリヂストンの場合は走りながら自動で充電できる機能が搭載されている電動自転車も販売されており、一度の充電で走行できる距離が200kmという長い距離を走ることができる車種もあります。
一方5万円台などの安い電動自転車の場合、走行距離目安が短く、エコモードで40km程度の車種などが多く、バッテリー容量も7Ah程度と小さい車種が多いです。
電動自転車のバッテリーの価格は高く、バッテリー単体でも3万円台になることもあります。
そのため、バッテリーを小さくすることでコストを抑えています。
変速ギアなどグレードが低い電動自転車
3万円台の電動自転車は現在は販売されていませんが、5万円台の電動自転車など安い電動自転車で共通していえることは変速ギアなどの自転車パーツのグレードを下げて価格を抑えているとえいます。
例えば、変速ギアの場合、ヤマハ、パナソニック、ブリヂストンの電動自転車の場合、内装3段変速ギアを利用することが多いですが、安い電動自転車の場合、変速ギア自体がついていない場合や外装6段変速ギアを搭載していることが多いです。
価格を抑える傾向は電動の有無に限ったことではなく、例えば電動なしのママチャリの場合でも内装3段変速ギアはグレードが高く、次に外装6段変速ギア、最もグレードが低いのが変速ギアなしとなっています。
このような各パーツのグレードを抑えることでコストを抑え、安く電動自転車を供給しているといえます。
完全組み立てではない電動自転車
3万円台、5万円台など関係なく、一部インターネット通販で購入できる自転車の中で購入者に組み立てをゆだねることで価格を抑えている電動自転車があります。
電動自転車の組み立て状態が90%や95%と表記されている電動自転車がそれにあたります。
組み立てを購入者にゆだねることで組み立て費用も抑えられますが、それ以上に全体をコンパクトにまとめられるため、送料を抑えることができます。
電動自転車に限らず自転車の組み立ては専門的な知識が必要で特にブレーキや変速ギアの組み立て不良や調整不足は事故につながる可能性もあります。
そのため、安い電動自転車を購入する時には組み立ては専門的な最寄りの自転車店や自転車の組み立てに慣れている方に組み立ててもらいましょう。
また、最もおすすめは3万円台、5万円台など価格に限らず100%組み立て、完全組み立てなど表記されている自転車店で電動自転車を購入することがおすすめです。
安い電動自転車の選び方
3万円台では現在では電動自転車を購入することができなくなりましたが、5万円台をはじめとする安い電動自転車は多々発売されています。
3万円台から2万円程度予算を増やすことで最も安い電動自転車が購入できるので検討してみるとよいでしょう。
また、安い電動自転車を購入する時には以下の点に注意して電動自転車をえらぶことをおすすめします。
利用目的に応じた電動自転車を選ぶ
電動自転車を購入する時には利用目的をまず考えることが必要です。
子どもの通園用に電動自転車が必要な場合、チャイルドシートの設置は必須です。
また、毎日の通勤通学で利用するのであればバッテリーはできるだけ大きい車種やシティサイクルタイプの電動自転車を選ぶなどです。
安い電動自転車はミニベロ型や折りたたみ電動自転車など全体的人コンパクトな車種が多かったり後からチャイルドシートが設置できないタイプだと気づいたりといろいろトラブルがあるかもしれません。
目的を明確にすることで必要なスペックがわかるため、電動自転車の利用目的をご自身の中で明確にしておきましょう。
バッテリー容量と充電回数を計算する
安い電動自転車の場合、バッテリーが小さいことが多いです。
バッテリーだけで3万円程度の価格することも多く、バッテリー容量が小さいとこまめな充電が必要となり不便さが増します。
5万円台など安い電動自転車を購入するのであればバッテリー容量は小さくこまめな充電が必要になることの覚悟は必要でしょう。
また、注意したいこととしては、安い電動自転車の場合バッテリーをこまめに充電するため、バッテリーの劣化が早くなります。
バッテリーはリチウムイオンバッテリーを利用しているため、スマホなどと同じくバッテリーを繰り返すことでバッテリーの劣化が発生し、充電してもすぐに再充電が必要な状態になってしまうこともあります。
その場合、再び3万円台など高額なバッテリーを別途買い替える必要があるため、長期的な費用も考慮する必要があります。
3万円台が必須なら電動なしの自転車も選択肢にいれる
電動自転車の予算が3万円台しか出せないという場合、目的が自転車であれば電動なしの自転車を探して予算を3万円台に抑えるというのも方法です。
子供乗せ付き電動なしの自転車の場合、チャイルドシート付きであっても3万円台で購入が可能です。
外装6段変速ギア付き、オートライトのママチャリとしてのスペックはしっかりしていても3万円台で購入可能なため、検討してみるのもよいでしょう。
フル電動自転車に注意する
3万円台で電動自転車を探していると安い電動自転車を見つけますが、注意すべき点が1点あり「フル電動自転車」「モペット」と記載されている電動自転車は注意が必要です。
フル電動自転車とは、アシスト機能が日本の法律の規定を超えてしまっているなどして日本の公道では走ることができない電動自転車です。
そのため、価格が3万円台でフル電動自転車が販売されていたとしても公道で走りたい場合はフル電動自転車は避けたほうが良いでしょう。
メーカー保証や初期不良、組み立てができるか
安い電動自転車と高額な電動自転車を比較した場合、メーカー保証が異なることが多いです。
ヤマハ、パナソニック、ブリヂストンなどの電動自転車の場合は3年間のメーカー保証がついており、長期にわたって補償が続きます。
一方、3万円台や5万円台の電動自転車の場合、1年間のメーカー保証しかつかないことが多いです。
1年間のメーカー保証が必ずしも短いとはいえませんが、期間の差が補償の差につながっていると思います。
また、初期不良時の対応も異なることが多いため、注意が必要です。
そのほか、上記もしていますが、自転車の組み立て自体を購入者が行わなければならないことも多く電動自転車のような専門品の場合、調整不足などにより不良が起こってしまう場合も考えられます。
3万円台で電動自転車を手に入れたい場合
電動自転車が必要で予算が3万円台しかない場合、以下方法で電動自転車に乗れるかもしれません。
中古の3万円台の電動自転車を探す
3万円で電動自転車を探している場合、中古の電動自転車を探すというのは方法の一つです。
メルカリなどのフリマアプリや楽天市場などの中での中古で電動自転車を探すことができます。
ただし、3万円台の電動自転車の場合、かなり劣化している可能性があるため、注意が必要です。
見た目に関しては、写真などで確認できますが、バッテリーの劣化具合は写真では確認できません。
しかしながら、バッテリーの劣化具合も確認する方法があり、詳しくは「バッテリーの充電回数の診断、寿命について」を参照してください。
レンタルで3万円台の電動自転車を探す
電動自転車を3万円台で乗りたく長期間は乗らないという場合、レンタルするのも方法の一つだと思います。
レンタルも現在ではインターネット通販で行うことができ、楽天市場などで電動自転車を購入するようにレンタルが可能です。
例えば子供乗せ付き電動自転車の場合、おおよそ1か月1万円程度で乗ることができます。
1か月単位で借りることができるため、3万円台の予算であればおおよそ3か月程度レンタルが可能です。
予算3万円台までシェア電動自転車を利用する
都心を中心に電動自転車のシェアサイクルが多数あります。
3万円台の予算で少ししか電動自転車に乗らないということであればシェアサイクルを利用するというのも方法として可能かと思います。
3万円台の電動自転車をあきらめ3万円台の電動なし自転車を探す
3万円台で電動自転車の購入は難しいことから電動なしの自転車を3万円台で購入するという代替案もあります。
車種によりますが、ママチャリや折りたたみ自転車であれば十分購入できる価格です。
3万円台では購入できないが安い電動自転車
3万円台で電動自転車は購入できませんが、以下安い価格で購入できる電動自転車です。
現実的な価格でも機能性を抑えることで価格を抑えたコストパフォーマンスが高い電動自転車のみを集めました。
4万円以上8万円未満の電動自転車
インターネット通販で購入ができる4万円以上8万円未満の電動自転車です。
機能を抑え価格を安いすることができています。
Airbike 鉛バッテリーの電動自転車

インターネット通販の中でトップレベルで安い電動自転車です。
特徴としては、コストを徹底して落としているため、鉛バッテリーを採用しています。
一般的な電動自転車はリチウムイオンバッテリーですがAirbikeは鉛バッテリーです。
一度の充電で走行できる走行距離目安は40kmと格安電動自転車としては一般的な距離です。
また、変速ギアが外装6段変速ギアで電動がついていないママチャリなどで多用される変速ギアを利用しています。
特殊な設計なため、とにかく安い電動自転車が欲しいという方におすすめです。
21テクノロジー 折りたたみ機能で輸送費を抑えた電動自転車

21テクノロジーは総合的な自転車メーカーです。
ママチャリ型電動自転車でありながら折りたたみ機能が搭載されているのが特徴です。
また、特徴としては、ブリヂストンなどで一部採用されている前輪でアシストしてくれるタイプの電動自転車となっています。
価格を抑えるために変速ギアがついていないシングルギアタイプでバッテリーは8.7Ah、一度の充電で走行できる走行距離目安は約35kmとなっています。
折りたたみ機能は実用面よりも購入時の送料を抑えることができることにメリットがあり、価格が安くリチウムイオンバッテリーの電動自転車が欲しいという方におすすめです。
大手電動自転車の安い電動自転車
電動自転車の中では大手電動自転車メーカーであるヤマハ、パナソニック、ブリヂストンでの価格を抑えた電動自転車があります。
3万円では購入できませんが、できるだけ安い価格で大手電動自転車メーカーの自転車がほしいという方には以下がおすすめです。
パナソニック SWカスタマイズが魅力な電動自転車

ミニベロ型電動自転車で現在最も安い車種の一台です。
特徴しては、標準では自転車パーツがついていないものもあり購入者自身のライフスタイルで機能拡張ができるのが特徴です。
他の電動自転車との違いとしては、シンプルなスイッチやさまざまなオプションが設置できる点です。
SWについては「パナソニックSW カスタムパーツのチャイルドシートやリアカゴ鍵などの紹介や他の電動自転車との違いを比較」に詳しい解説をしています。
ブリヂストン アシスタU STD 機能を抑えた電動自転車

ブリヂストンの電動自転車で最も安い電動自転車アシスタUSTDです。
機能面を抑えていることで価格をおさえており、具体的にはブリヂストンのウリである両輪駆動や走りながら自動充電、モータブレーキ機能などは搭載されていません。
また、バッテリー容量も小さく一度の充電で走行できる走行距離目安が21~36kmと非常に短いです。
価格は安いですが、他の車種と比較すると価格と機能面は劣るかもしれません。
ブリヂストンの電動自転車がどうしても欲しいという方にはアシスタUを選ぶとよいでしょう。
アシスタUSTDについては「ブリヂストン アシスタU STD スタンダード 機他の電動自転車との価格や機能の比較」に詳しい解説をしています。
ヤマハ パスチア コストパフォーマンスが高い電動自転車

ヤマハの最も安い格安電動自転車です。
他の電動自転車メーカーと同様に機能を抑えて価格を抑えています。
しかしながら、内装3段変速ギアなど大手電動自転車メーカーとしてゆずれない箇所は搭載しています。
バッテリー容量は8.9Ah、一度の充電で走行できる距離はオートエコモードプラスで57kmと格安電動自転車としては長い距離を走ることができます。
パスチアについては「ヤマハ パスチア メリットデメリットやイオン限定の評判、ビビSX、アシスタU STDとの比較」に詳しい解説をしています。
3万円台で電動自転車に乗る方法のまとめ
3万円台の安い電動自転車を探している方も多いかもしれませんが、2023年4月時点では3万円台の電動自転車は販売されていません。
インターネット通販で最も安い電動自転車でも5万円台となっています。
安い電動自転車の場合、バッテリー容量が小さく、変速ギアなどのグレードが低い、完全組み立てではないなどの特徴があり価格が抑えられています。
3万円台では購入できませんが、安い電動自転車の選び方としては、利用目的を確認するバッテリー容量を確認する、3万円台しか予算がなければ電動なしの自転車を選ぶ、フル電動自転車に注意するなどがあります。
また、メーカー保証や初期不良、完全組み立ての電動自転車かどうかの確認も必要です。
3万円台で電動自転車に乗りたい場合、中古の3万円台の電動自転車を探す、レンタルで3万円台まで電動自転車をレンタルする、シェアサイクルで3万円台分利用するなどがあります。
これらポイントを抑えて3万円台では新車の電動自転車を購入できませんが、他の手段を含めて検討してみてくださいね。