電動自転車の寿命について バッテリーやタイヤの寿命や寿命を延ばす方法など
電動自転車に長年乗っていると乗っている自転車はいつまで乗ることができるのか?そもそもの対応年数は何年程度なのか気になる方も多いと思います。
電動自転車には本体の他、バッテリーやタイヤ、充電器などの周辺機器などにより寿命が異なってきます。
今回は電動自転車の寿命はどの程度かを詳しく解説します。
電動自転車の寿命
電動自転車自体の寿命は10年程度と言われているのが一般的ですが、メンテナンス状況により寿命は様々です。
大手電動自転車メーカーのヤマハ、パナソニック、ブリヂストンなどの高い品質の車種であればメンテナンスを繰り返すことで電動自転車の寿命を延ばすこともできます。
通常通り電動自転車に乗っていた場合の寿命や確認方法は以下の通りです。
バッテリーの寿命
電動自転車の最も高いパーツはバッテリーです。
一般的な電動自転車はリチウムイオンバッテリーであり、ヤマハ、パナソニック、ブリヂストンであれば8.0Ah~16.0Ahのリチウムイオンバッテリーです。
格安電動自転車の場合、より小さなバッテリーやリチウムイオンバッテリーではなく、鉛バッテリーを採用する場合などもありますが、リチウムイオンバッテリーの場合、以下方法で寿命を確認することができます。
ヤマハ、パナソニックの電動自転車バッテリー
ヤマハとパナソニックは、電動自転車のバッテリーの充電回数を確認する方法は同じです。
バッテリーの充電を繰り返し、351回以上になると測定できないため、実質的にメーカーによる寿命の基準として、351回以上の充電は寿命と見なされる可能性があります。
ヤマハとパナソニックの電動自転車のバッテリー充電回数を確認する方法は以下のとおりです。
まず、バッテリー本体に付いているボタンを20秒間長押しします。
その後、点灯と点滅のランプのパターンを確認します。ランプの点灯と点滅の数が少ないほどバッテリーの劣化は少ないと言えます。
以下が、ランプの点灯と点滅の数とそれに対応する充電回数です。
ランプの点灯点滅 | 充電回数 |
1つが点滅 | ~50回 |
1つが点灯 | 51~100回 |
2つが点滅 | 101~150回 |
2つが点灯 | 151~200回 |
3つが点滅 | 201~250回 |
3つが点灯 | 251~300回 |
4つが点滅 | 301~350回 |
4つが点灯 | 351回以上 |
上記方法で、ヤマハ、パナソニックの電動自転車自転車のバッテリーの寿命がどの程度であるかを判断することができます。
また、バッテリーの劣化が進んでいる場合は、新しいバッテリーに交換することを検討する必要があるかもしれません。
ブリヂストンの電動自転車のバッテリー
リヂストンの電動自転車のバッテリーは、以下方法で劣化具合を確認することができます。
バッテリーが劣化すると、交換のタイミングだと考えることができます。そのため、新しいバッテリーに交換することをおすすめします。
ブリヂストンの電動自転車のバッテリーの劣化具合を確認する方法は、バッテリー本体にあるボタンを10秒間長押します。
その後、点灯するランプの数を確認し、バッテリーの実容量を判断することができます。
点灯するランプの数が多いほど、バッテリーの劣化が少ないと言えます。
以下が、ランプの点灯数とそれに対応する実容量です。
ランプの点灯 | 実容量 |
5つが点灯 | 100%~81% |
4つが点灯 | 80%~61% |
3つが点灯 | 60%~41% |
2つが点灯 | 40%~21% |
1つが点灯 | 21%~0% |
タイヤの寿命
電動自転車のタイヤは他の自転車のタイヤ同様、長年乗っていると摩耗して劣化していきます。
電動自転車に乗っていると通常タイヤが最初におとずれる寿命だといえます。
パンクは電動自転車に限らず自転車であれば劣化で発生しうる現象です。
そのため、チューブ交換やタイヤ交換はこまめに行い万が一に備えておく必要があります。
電動自転車フレームの寿命
自転車本体のフレームは最も寿命が長いといえます。
一般的な10年の寿命といわれているのでは、フレーム本体を指していることが多いです。
無理な乗り方をしていなければより長く乗ることができますが、剛性などを考え目視確認し、フレームが曲がっているなどがあれば寿命だといえます。
電動自転車の寿命の伸ばすために
電動自転車の寿命を延ばす方法はいくつかあります。
パーツ事対応方法がことなっていたりメンテナンスで寿命の延び方がかったりするため、こまめにチェックをしましょう。
こまめなバッテリー充電は行わない
電動自転車のバッテリーのほとんどがリチウムイオンバッテリーです。
リチウムイオンバッテリーはスマートフォンなどにも採用されているバッテリーです。
スマートフォンで感じる方も多いかもしれませんが、長年利用していると充電してもすぐにバッテリーが切れてしまうということがあります。
これはリチウムイオンバッテリーの仕様上致し方がないことで、電動自転車のバッテリーでも同じことがいえます。
そのためポイントとしては、こまめな充電は行わず、ある程度バッテリーが減った状態で充電を行うことが長持ちさせるポイントです。
ただし、完全放電であるバッテリー残量が0%の状態で充電することも劣化を早めることになるので注意しましょう。
また、高温箇所で充電することで劣化を早め寿命が早くなってしまいます。
これらポイントをおさえて充電することでバッテリーの寿命を延ばすことができます。
無理な運転は行わない
電動自転車の運転で無理な運転を行うことで寿命を早めてしまうことがあります。
例えば、急ブレーキなどはタイヤやブレーキに負担がかかるだけではなく、フレームに負担がかかり寿命を早めます。
また、見逃しがちなのは荷台の最大積載重量です。
具体的にはチャイルドシート付き電動自転車などの荷台は最大積載重量27kgなどに設計されていることが多く、それ以上荷物やお子さんを乗せるとフレームに歪みが発生する可能性があります。
最大積載重量はキャリアクラスと呼ばれており、荷台に刻印やシールで表記されていることが多いのでチェックしてみるとよいでしょう。
なお、お子さんを乗せる場合、チャイルドシートの重量は加味されていないため、お子さんとチャイルドシートの重さの合計が27kgなどとなっているので注意しましょう。
定期的なメンテナンスを行う
電動自転車に限らず自転車全体でいえますが、メンテナンスをきっちり行うことで寿命を延ばすことができます。
寿命が長い電動自転車
さまざまな観点から寿命が長い電動自転車です。
バッテリー容量が大きく充電回数が少なくすむことが寿命が長い電動自転車
ヤマハ PAS With SP(パス ウィズ スーパー)

メーカー | 車種名 | タイヤインチ | 重量 | 一度の充電で走行できる最大距離目安 | バッテリー | 適正身長 |
ヤマハ | PAS With SP | 26インチ | 28.0kg | 100km | 15.4Ah | 146cm以上 |
ヤマハ | PAS With SP | 24インチ | 27.3kg | 100km | 15.4Ah | 142cm以上 |
パナソニック ビビDX

メーカー | 車種名 | タイヤインチ | 重量 | 一度の充電で走行できる最大距離目安 | バッテリー | 適正身長 |
パナソニック | ビビDX | 24インチ | 27.1kg | 107km | 16.0Ah | 138cm以上 |
パナソニック | ビビDX | 26インチ | 28.0kg | 107km | 16.0Ah | 141cm以上 |
タイヤがパンクしにくいタイヤなどで寿命が長い電動自転車
ヤマハ PAS Ami(パス アミ)

メーカー | 車種名 | タイヤインチ | 重量 | 一度の充電で走行できる最大距離目安 | バッテリー | 適正身長 |
ヤマハ | PAS Ami | 26インチ | 28.1kg | 96km | 15.4Ah | 147cm以上 |
ヤマハ PAS Amiにより詳しい解説をしています。
アルベルトe

メーカー | 車種名 | タイヤインチ | 重量 | 一度の充電で走行できる最大距離目安 | バッテリー | 適正身長 |
ブリヂストン | アルベルト e (27インチ、S型) | 27インチ | 26.6kg | 135km | 14.3Ah 相当 | 148cm以上 |
ブリヂストン | アルベルト e (27インチ、L型) | 27インチ | 26.6kg | 135km | 14.3Ah 相当 | 148cm以上 |
ブリヂストン | アルベルト e (26インチ、L型) | 26インチ | 25.8kg | 200km | 14.3Ah 相当 | 144cm以上 |
アルベルトeについては「ブリヂストン アルベルトe S型L型の違いや高い機能性の紹介 他の電動自転車との比較など」に詳しい解説をしています。
電動自転車の寿命について バッテリーやタイヤの寿命や寿命を延ばす方法などのまとめ
電動自転車を長年乗っていると寿命が気になると思います。
電動自転車の寿命は一般的には10年程度と言われています。
この10年はフレームの耐久性であり、各パーツの寿命はもう少し短いことが多いです。
バッテリーは一つの目安が300回から400回充電することで交換が必要になる可能性が高いです。
タイヤに関しては乗りかたによりますが、電動自転車の中で最初に寿命を迎え修理が必要になるパーツです。
電動自転車の寿命を延ばすためにバッテリーに関してはこまめな充電は行わず、0%になる前に充電することで充電回数を減らし長持ちします。
運転に関しても急ブレーキをかけないほか、荷物や大きいお子さんをチャイルドシートに乘せないなどすることで負荷が減り寿命を延ばすことができます。
また、自転車は定期メンテナンスを行うことで寿命を延ばすことができるため、定期的にメンテナンスを行いましょう。
これらポイントをおさえて電動自転車の寿命の確認や寿命を延ばす努力をしてみてくださいね。