パナソニック ギュットクルームDXについて 前乗せチャイルドシートの特徴や他の電動自転車との違いについて

前乗せのチャイルドシートがついている電動自転車の購入を検討する場合、パナソニックのギュットクルームDXも検討の対象になると思います。

ギュットクルームDXには様々な特徴がありますが、他の車種との違いが分かりにくいなどの問題もあります。

今回は、ギュットクルームDXについての仕様や他の電動自転車との違いについて詳しく解説します。

パナソニックの電動自転車については「パナソニックの電動自転車の魅力 バッテリーの診断方法やおすすめの車種なども紹介」に詳しい解説をしています。

目次

ギュットクルームDXの特徴

メーカー車種名タイヤインチ重量最大距離目安バッテリー適正身長
パナソニックギュット・クルーム・DX20インチ31.9kg86km16.0Ah142cm以上

ギュットクルームDXはパナソニックの子供乗せ付き電動自転車「ギュットシリーズ」の代表的な電動自転車です。

その中でもギュットクルームシリーズは、チャイルドシートが前後選べ、また、電子キーのラクイックの有無で4種類展開されています。

ギュットクルームDXの基本仕様

ギュットクルームDXは前チャイルドシート付き、電子キーのラクイックが搭載されていないモデルの電動自転車です。

基本仕様は、20インチ、内装3段変速ギア、16.0Ah、31.9kgです。

20インチ、内装3段変速ギアは多くの子供乗せ付き電動自転車で採用されており一般的です。

31.9kgも一般的な重量のため、基本仕様としては標準的な車種だといえます。

コンビとの共同開発チャイルドシート

ギュットクルームDXの最大の特徴としては、前チャイルドシートです。

ベビー用品で有名なコンビとの共同開発のチャイルドシートでさまざまな特徴があります。

具体的には、パナソニックの前チャイルドシートは乗り降ろしが楽で、エッグショックという吸収性の高い、素材を頭部周辺に採用していることから安全性が高いといえます。

独自開発の吸収素材を採用できているのはコンビ社との共同開発のメリットだといえます。

また、サンシェードがついていることで夏場の日差しからお子さんを守ることができるほか、ウェルカムベルトというお子さんの手を通しやすいベルトを採用するなど独自のチャイルドシート機能も豊富です。

カルパワードライブユニット

カルパワードライブユニットはパナソニックの研究開発により以前よりも軽くなったドライブユニットです。

ドライブユニットは電動アシスト機能本体モーター部分です。

アシスト力が強く、軽さがメリットです。

パナソニックは、ギュットクルームDXに限らずカルパワードライブユニットを採用している車種が多く、電動自転車全体の軽量化に成功しています。

16.0Ahの大型バッテリー

パナソニックの強みとして、大型バッテリーがあります。

16.0Ahのバッテリーは大きく、ヤマハやブリヂストンの最大15.4Ahよりも大きいです。

また、上記のカルパワードライブユニットの影響もあり、若干他メーカーの電動自転車よりも軽いため、一度の充電で走行できる走行距離が長く、ギュットクルームDXは最大86km走行できます。

スタピタ2Sや放熱フィン付ローラーブレーキなどパナソニック独自の機能

パナソニック独自の機能もあり、スタンドを立てるとハンドル部分が固定され安定するスタピタ2Sやローラーブレーキに放熱フィンが搭載されている独自のブレーキなどもあります。

カラフルな6色展開カラー

ギュットクルームDXは現在6色展開です。

他のメーカーの電動自転車も6色展開の子供乗せ付き電動自転車はありますが、ギュットクルームDXは全体的に明るい色が多く、レッドオーカーやディープエメラルドブルーなど独自のカラーバリエーションがあります。

なお、ギュットクルームシリーズで人気がある落ち着いたカラーが人気です。

ギュットクルームDXと比較されるヤマハの子供乗せ付き電動自転車との違い

ヤマハのギュットクルームDXの購入検討を行うと、ギュットシリーズやギュットシリーズの中にもギュットクルームが複数展開されており、違いが分かりにくい点があります。

ギュットシリーズ、ギュットクルームシリーズ、同じ前チャイルドシートのギュットクルームEXの違いを解説します。

ギュットシリーズとは

パナソニックのギュットシリーズは子供乗せ付き電動自転車のブランドです。

現在パナソニックの子供乗せ付き電動自転車は全て「ギュット」というブランドがついており展開しています。

ギュットシリーズは大きく分けると「ギュットクルームシリーズ」と「ギュットアニーズシリーズ」があります。

ギュットアニーズシリーズのほうが古く、ギュットクルームシリーズのほうが新しいブランドです。

ギュットクルームシリーズとギュットアニーズシリーズの違い

メーカー車種名タイヤインチ重量一度の充電で走行できる最大距離目安バッテリー適正身長
パナソニックギュットクルームDX20インチ31.9kg86km16.0Ah142cm以上
パナソニックギュットアニーズDX20インチ34.4kg80km16.0Ah142cm以上
パナソニックギュットアニーズDX2626インチ34.5kg96km16.0Ah146cm以上

ギュットクルームシリーズとギュットアニーズシリーズの主な違いはチャイルドシートとドライブユニットです。

ギュットクルームシリーズはベビー用品のコンビとの共同開発のクルームシートを採用していますが、ギュットアニーズシリーズはプレミアムリアチャイルドシートというOGKのOEM生産しているチャイルドシートを利用しています。

価格はコンビとの共同開発のクルームシートのほうが高いですが、古くからプレミアムリアチャイルドシートは人気です。

また、ギュットクルームシリーズとギュットアニーズシリーズの違いとしてドライブユニットがあります。

ギュットクルームシリーズはカルパワードライブユニットを採用していますが、ギュットアニーズシリーズは以前からのドライブユニットを利用しています。

この点は、ギュットクルームシリーズのほうが、軽量化され優れたユニットを利用しているといえます。

ギュットクルームシリーズとギュットクルームDXの違い

メーカー車種名タイヤインチ重量一度の充電で走行できる最大距離目安バッテリー適正身長
パナソニックギュットクルームDX20インチ31.9kg86km16.0Ah142cm以上
パナソニックギュットクルームEX20インチ32.3kg86km16.0Ah142cm以上
パナソニックギュットクルームREX20インチ32.2kg86km16.0Ah142cm以上
パナソニックギュットクルームRDX20インチ31.9kg86km16.0Ah142cm以上

ギュットクルームDXを購入する時に悩むことはギュットクルームシリーズが4種類あり、どのような違いがあるのかがわかりにくいという点です。

4種類は、ギュットクルームDXのほか、ギュットクルームEX、ギュットクルームRDX、ギュットクルームREXです。

考え方としては、「R」がつく場合後ろにチャイルドシートがつき、「R」がないと前にチャイルドシートがつきます。

また、DXとEXの違いはEXのほうがグレードが高く電子キーのラクイックがついています。

電子キーの有無、前後のどちらにチャイルドシートがついているかで判断するのがわかりやすいです。

そのため、ギュットクルームDXは前チャイルドシートで電子キーのラクイックがついていないタイプの電動自転車です。

ギュットクルームEXとギュットクルームDXの違い

メーカー車種名タイヤインチ重量一度の充電で走行できる最大距離目安バッテリー適正身長
パナソニックギュットクルームDX20インチ31.9kg86km16.0Ah142cm以上
パナソニックギュットクルームEX20インチ32.3kg86km16.0Ah142cm以上

ギュットクルームEXとギュットクルームDXの主な違いは電子キーのラクイックがあるかないかです。

ラクイックは、電子キーで鍵をポケットやカバンに入れたまま開錠ができる仕組みです。

電子キーをポケットにいれたまま自転車のスイッチを入れると自動で鍵があきます。

ギュットクルームEXとギュットクルームDXの価格差は17,000円程度あるため、この機能が必要か否かで選ぶとよいでしょう。

ギュットクルームEXについては「パナソニック ギュットクルームEX キーレス搭載の最高級チャイルドシート付き電動自転車」に詳しい情報を掲載しています。

ギュットクルームRDX、ギュットクルームREXとギュットクルームDXの違い

メーカー車種名タイヤインチ重量一度の充電で走行できる最大距離目安バッテリー適正身長
パナソニックギュットクルームDX20インチ31.9kg86km16.0Ah142cm以上
パナソニックギュットクルームREX20インチ32.2kg86km16.0Ah142cm以上
パナソニックギュットクルームRDX20インチ31.9kg86km16.0Ah142cm以上

ギュットクルームDXとギュットクルームRDX、ギュットクルームREXの主な違いとしては、チャイルドシートが前後どちらについているかという点です、

また、ギュットクルームREXに関しては、電子キーのラクイックの有無も違いになります。

フレーム形状やバッテリーなど主たる機能は同じです。

お子さんを2人乗せ3人乗りで乗る場合、前チャイルドシートが標準搭載されているギュットクルームDXのほうがおすすめです。

また、ギュットクルームDXに限らず前チャイルドシートは4歳未満までが適正年齢のため、小学校入学までお子さんをチャイルドシートに乗せたい場合、ギュットクルームDXに後付けで後ろチャイルドシートを設置するか最初から後ろにチャイルドシートがついているギュットクルームRDXなどを購入することをおすすめします。

ギュットクルームREXについては「パナソニック ギュットクルームREXの特徴と評判 DXとの違いや人気色、チャイルドシートは何歳から乗れるなど」に詳しい解説をしています。

ギュットアニーズ、ギュットアニーズDX26との違い

ギュットアニーズ、ギュットアニーズD26とギュットクルームDXの主な違いはチャイルドシートが前後で異なる点、チャイルドシートの種類が異なる点、ドライブユニットの種類が異なる点などです。

チャイルドシートの種類はギュットクルームDXのほうが新しくコンビとの共同開発でグレードが高いです。

ドライブユニットもギュットクルームDXは新しいカルパワードライブユニットを採用しており、グレードが高いといえます。

予算とのバランスを考えて選ぶのがおすすめです。

ギュットクルームDXと比較されるヤマハ、ブリヂストンの電動自転車との違い

ギュットクルームDXと比較されるヤマハ、ブリヂストンの電動自転車もあります。

これら違いを知っておくことで選ぶのが楽になるでしょう。

ヤマハPAS Kiss mini un SPとギュットクルームDXの違い

ヤマハPAS Kiss mini un SPとギュットクルームDXは似ている電動自転車ですが、いくつか違いがあります。

ヤマハPAS Kiss mini un SPはモーターの強さがうりでその中でもアシストレベル6というヤマハ内で最も高いレベルの電動アシストレベルです。

そのためこぎだしから強いパワーがあります。

一方、パナソニックのギュットクルームDXは、カルパワードライブユニットを採用しており、なめらかなこぎだしがポイントです。

また、チャイルドシートがヤマハPAS Kiss mini un SPはコクーンルームプラスという独自のチャイルドシートを採用しています。

ギュットクルームDXのほうはサンシェードがつくなど独特の形状で、しっかりとお子さんを固定させるつくりになっています。

また、電動自転車の機能面としては、若干パナソニックのギュットクルームDXのほうがバッテリーが大きく走行距離も長いですが、大きな差はなく、重量も1kg以内の差のため、大差はないと思います。

ブリジストンビッケポーラーeとギュットクルームDXの違い

ブリヂストンのビッケポーラーeとギュットクルームDXの大きな違いは重量と適正身長です。

ブリヂストンのビッケポーラーeの重量は30.8kgと比較的軽く、ギュットクルームDXは31.9kgと差が1.1kgあります。

また、適正身長もブリヂストンのビッケポーラーeは138以上に対し、ギュットクルームDXは142cm以上、2人以上乗せた場合、ブリヂストンのビッケポーラーeは147cmと152cmと5cm程度適正身長に差があります。

そのため、重いものを苦手としている背の低い女性などはブリヂストンのビッケポーラーeがおすすめです。

パナソニック ギュットクルームDXについて 前乗せチャイルドシートの特徴や他の電動自転車との違いについてのまとめ

パナソニックのギュットクルームDXは前にチャイルドシートが設置されている電動自転車です。
ギュットクルームDXの特徴はチャイルドシートがベビー用品のコンビとの共同開発といいう点です。
また、カルパワードライブユニットの以前のギュットクルームDXよりも軽くなっている特徴があります。
大型バッテリーやスタピタ2S、放熱フィン付きローラーブレーキなどのパナソニック独自の機能もあります。
ギュットクルームDXと比較されやすい電動自転車としては、パナソニック内ではギュットシリーズであるギュットクルームEXやギュットクルームRDXなどです。
また、ギュットアニーズとも比較されます。
パナソニック以外の電動自転車では、ヤマハPAS Kiss mini un SPやブリヂストンのビッケポーラーeが比較対象になりやすいです。
これら点をおさえてギュットクルームDXの購入を検討してみてくださいね。

Dr.バイシクルは自転車を通販で買う人の意思決定に役立つサイトです!
目次
閉じる